ようのおしゃべりボックス

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エモ。

普段は、音楽を聴きながら論文を書けるタイプではないのだけれど、たまーに筆の進むミュージックに出会う。Beirutの「Port of Call」こりゃいい。

軽快なリズムを刻むギターの波に、鉄琴の透き通ったすずしい音がキラリ、キラリと乗っかる。途中からピアノが参加すると、少し重みのあるワルツの味に。ギター、鉄琴、ピアノが織りなすメロディーに表情があり、おじさんはこんな顔して歌ってたんだろうなあと想像がついてしまう。この曲を歌ってたおじさんの顔はよく知らないけれど、メロディアス。そう、メロディアスでエモーショナルな曲なのだ。

エモーショナルな曲を聴いていると、自分のひねり出したしょうもない文章さえも、いつもの2割増しでエモく見える。あれ。わたし。いま、いいこと言っちゃってるカモ。。。エモエモエンジンに火が付き、エモエモタイムに突入する。止まらない筆。私は詩人のように、甘く切ない言葉を紡ぎだす...

 

ただこのエモエモタイム、予期せぬ中断を強いられるときだって、もちろんある。音楽を止め、少し経つと、ヒートアップしていた頭の中も少し冷めてくる。戻って、さあ再び...と思って見ると、そこにはエモエモ薄っぺらい文句の数々。数分前の自分の脳みその気持ち悪さに恐れを抱きながら、あわててBack spaceを連打する。あぶねーあぶねー。

 

毎日懲りることもなく生み出されては、Back space によって消されることになる私の甘くて切ないことばちゃんたち。

 

”私が生きている世界は驚くほどに大きくて、私が持っている知識はほんのちっぽけだ。”

今日はこのことばを葬りました。

 

エモい論文が書きたい方、おすすめです。